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ブルーラジカルP-01 ― 厚生労働省承認の歯周病治療が大阪で受けられる

● ブルーラジカル歯周病治療とは

ブルーラジカル歯周病治療は、歯ぐきを切らない非外科的な治療法です。
従来のように歯ぐきを切開する必要がなく、歯周ポケットの奥深くに潜む細菌やバイオフィルムを効果的に除去できることが大きな特徴です。

そのため、患者さまの身体的な負担を大幅に軽減し、痛みを抑えながら歯周病の治療を進めることが可能です。

さらに、ブルーラジカルはバイオフィルムの強固な構造や薬剤への抵抗性といった従来の課題を克服し、歯周病の根本原因となる細菌を強力に殺菌することができます。

● 歯周病のサインを見逃さない

歯周病は「静かに進行する病気」と呼ばれ、気づかないうちに進んでしまうことが多いのが特徴です。
次のようなサインは、歯周病の危険信号かもしれません。
• 歯がぐらつく
• 歯ぐきからの出血
• 歯ぐきの赤み
• 歯ぐきの腫れ
・ 口臭が気になりだした
 ・ 口の中のねばつき
これらの症状を放置すると、やがて歯を支える骨が溶け、最悪の場合には歯を失ってしまいます。早期に適切な治療を受けることで、歯を残せる可能性が高まります。

● 天然歯の大切さ

人の歯は、一度失ってしまうと二度と生え変わることがありません。乳歯が抜け落ちた後に生えてくる永久歯は、一生を通して使う大切な財産です。
歯を失うと見た目の印象が変わるだけでなく、噛む力の低下や食生活の制限、さらには全身の健康にも悪影響を及ぼします。よく噛むことは脳への血流を増やし、認知症予防や運動時の力の発揮にもつながるとされており、歯を守ることは「生涯の健康を守ること」と言い換えることができます。

● 天然歯とインプラントの違い

歯を失った際の治療法として広く知られるのが「インプラント治療」です。チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することで機能を回復させる方法で、見た目や噛み心地も天然歯に近いという利点があります。
しかし、外科手術が必要であり、全身疾患をお持ちの方や外科処置に抵抗がある方にとっては大きなハードルとなります。さらに、治療後もインプラント周囲炎のリスクがあり、適切なメンテナンスを怠ると長期的な安定性に影響が出る場合もあります。

それに対して天然歯は、噛み心地や細菌への抵抗力(バリア機能)において優れており、本来であれば「できる限り抜かずに残す」ことが第一の選択肢となるべきです。

● 歯を失う最大の原因 ― 歯周病

歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯を失ってしまいます。これまで、重度の歯周病に対しては外科的処置や抜歯が選択されることが多く、「歯を残したい」という患者さまの希望に十分に応えられないことがありました。

●ラジカル殺菌技術 ― ブルーラジカルP-01

こうした課題を解決するために開発されたのが、ブルーラジカルP-01です。
東北大学の菅野太郎教授が開発し、厚生労働省に承認された世界初の歯周病治療器で、以下の革新的な特徴を持っています。
• ♥ 超音波振動と共に3%過酸化水素水と405nm青色レーザーを同時照射
→ ヒドロキシルラジカル(活性酸素)を発生させ、バイオフィルム内部の細菌まで99.99%殺菌。

● 超音波振動との組み合わせ
ブルーラジカル治療では、このラジカル殺菌技術と、従来の超音波振動が同時に行われます。この組み合わせが効果をさらに高めます。
・ 物理的な除去:超音波振動によって、バイオフィルムや歯石を物理的に破壊し、歯の表面から剥がしやすくします。
・ 相乗効果:ラジカル殺菌によって細菌が弱体化・死滅した後に物理的な除去を行うことで、より効率的にバイオフィルムを排除することが可能になります。これにより、従来の超音波治療だけでは除去しきれなかった重度の歯周病でも、効果的な治療が期待できます

※青色レーザー光と光過敏症
• ブルーラジカル治療で使う405nm青色レーザーは、過酸化水素と組み合わせて歯周病菌を殺菌する医療用の安全な光です。
• 非外科的で負担が少なく、医師が管理するため安心して受けられます。
• 治療時は必ず専用ゴーグルを装着し、目を守ります。
• ただし、光過敏症のある方は炎症などを起こす可能性があるため適応外です。

●バイオフィルムとは?

お口の中の歯や歯ぐきに付着する細菌のかたまりです。
細菌が自分たちを守るために作る粘着性の膜(EPS:細胞外多糖)に覆われており、次のような特徴があります。
• 強力な構造と付着力
歯の表面や歯周ポケットに強く付着し、通常の歯磨きだけでは取り除くのが難しい。
• 薬剤への抵抗性
うがい薬や抗菌剤が内部まで届きにくく、細菌が守られてしまう。
• 複雑な内部環境
酸素が届きにくい領域があり、嫌気性菌が生息。細菌同士が情報を交換し協力するため、さらに除去が困難。
※酸素濃度の違い:バイオフィルムの内部には、酸素がほとんどない無酸素領域が存在します。これにより、酸素を嫌う嫌気性菌など、様々な種類の細菌が生息できる環境が形成されます。これらの菌がそれぞれ異なる性質を持つため、一つの方法で全ての菌を効率的に除去するのが難しくなります。

このため、バイオフィルムは歯周病や口臭の大きな原因になります。

● ブルーラジカルの殺菌効果について
私たちのお口の中には、細菌叢(さいきんそう) と呼ばれる多くの細菌が存在しています。
歯周病の原因となる細菌の種類や数、バイオフィルム(細菌のかたまり)の状態は、人によって大きく異なります。
ブルーラジカル治療は、幅広い歯周病菌に対して強い殺菌効果を持っていますが、
• どの種類の菌が多いか
• 細菌の密度や分布の状態
によって、効果のあらわれ方に差が出ることがあります。
• ♥ 殺菌と同時に超音波振動による歯石除去が可能
→ 従来のスケーリングや外科処置では届きにくかった深部感染にも対応。

つまり「歯ぐきを切らずに、歯を抜かずに、痛みを抑えながら確実に殺菌する」ことが可能になった、これまでにない歯周病菌殺菌治療法です。

● 厚生労働省が認めた信頼性

ブルーラジカルP-01は、厚生労働省の医療機器認定において
「歯周治療」「歯周炎」「歯周ポケットの殺菌」「スケーリング」
といった適応が正式に明記された、日本で初めての歯周病治療機器です。
従来法に比べて痛みが少なく、重度歯周病に対しても新たな治療の選択肢を提供しています。
東北大学による医師主導治験において、臨床的な安全性と有効性が実証されています。

●人体への影響が少ない仕組み
ブルーラジカルP-01は、超音波振動と共に3%の過酸化水素に405nmの青色光を照射し、ヒドロキシルラジカル(活性酸素)を発生させることで歯周病菌を殺菌します。このラジカルは細菌にのみ作用し、人体への影響がほとんどないため、副作用のリスクが非常に低いのが特徴です。

●患者さまへの負担軽減
従来の歯周病治療に比べて、患者さんへの負担が少なく、痛みが最小限に抑えられるため、より快適な治療が提供できます。外科的な処置が不要であるため、痛みや術後の回復期間も短縮されます。

●薬剤耐性菌の心配がない
抗生剤を用いる従来の歯周病治療とは異なり、薬剤耐性菌について心配する必要がない点も、ブルーラジカルP-01の優れた点として挙げられます。

● 村川歯科での取り組み

当院(大阪市福島区 村川歯科)では、2024年5月よりブルーラジカルP-01を導入し、すでに多くの患者さまに提供しています。
開発者である菅野太郎教授から直接の指導を受け、学術的な裏付けを踏まえながら臨床応用を進めています。

さらに、歯科業界専門メディアWHITE CROSS”「これまで救えなかった歯”を救うために」のテーマで
取材を受け、2025年には帝国ホテルで開催されたブルーラジカルフォーラム2025に登壇し、「切らずに、痛みを抑えた確かな殺菌治療の第一ステップ」「治療の第一歩は対話から」というテーマで講演いたしました。

● カウンセリングとメンテナンスの重視

ブルーラジカル治療の効果を最大限に発揮するためには、患者さま一人ひとりに合った治療計画が欠かせません。当院ではカウンセリングを大切にし、患者さまの不安や疑問に丁寧にお答えしながら治療を進めています。
また、治療後のメンテナンスも重視しています。定期的なケアを続けることで、再感染や再発を防ぎ、歯をより長く健康に保つことが可能になります。

●ブルーラジカルP-01は、ラジカル殺菌技術で「歯ぐきを切らずに・歯を抜かずに・痛みを抑えて」歯周病に対応できる新しい選択肢。さらに口臭改善も期待できます。口臭の原因の多くは、口の中の細菌が作り出す物質にあります。特に歯周病菌は、メチルメルカプタンや硫化水素といった強い悪臭物質を発生させます。これらの物質は、ごく少量でも強烈な臭いを放つのが特徴です。
2024年の大阪大学の研究結果に、Fn.菌(フソバクテリウム・ヌクレアタム)が口臭の原因物質の中でも微量で強い臭気を発するメチルメルカプタンの産生に強く関与していることが示されました。
このF.n菌を殺菌することで、口臭を軽減が期待できます。

●麻酔が苦手な方や予防をしたい方向けに、麻酔を使用しないプランもご用意しています。(ブルーラジカルクレンジング)
• 村川歯科は大阪でいち早く導入し、カウンセリングとメンテナンスを重視して取り組んでいる。
●定期的なメンテナンス
・ 治療後の状態を維持するためには、歯科医院での1〜6ヶ月に一度の定期メンテナンスが推奨されています。
・ 必要に応じて追加でブルーラジカルによる殺菌を行うことで、安定した歯肉を保つことができます。
口腔衛生管理の重要性
・ ブルーラジカルP-01は歯周ポケット内の細菌を殺菌しますが、治療後の口腔衛生管理が不十分な場合、再感染が起こり、期待通りの効果が得られないことがあります。
・ 治療効果を最大限に引き出すためには、治療前から治療期間中、そして治療後も歯磨きを徹底し、プラークコントロールを良好に保つことが重要です。
・ 個人の状況による差
・ 再感染のリスクや再増殖のスピードは、患者さまご自身の口腔内の菌層、生活習慣、歯周組織の破壊度合い、日々のメンテナンス状況によって異なります。

「歯を抜きたくない」「外科処置は避けたい」― そんな方にこそ、ブルーラジカル歯周病治療を知っていただきたいと思います。

※ラジカル殺菌治療器「ブルーラジカル P-01」を用いた治療は、保険適用外の自費診療になります。価格料金は、カウンセリング・検査後にご提案いたします。【治療費1歯当たり約11,000円(税込)から約16,500円(税込)が目安となります。】

●✨ ブルーラジカル治療後の実感できる効果

• 炎症の緩和
強力な殺菌作用により、歯ぐきの腫れや赤みが引き始め、炎症が和らぐことを実感できる場合があります。
• 出血の減少
歯磨きの際の出血や歯周ポケットからの排膿が減少し始めることがあります。これは、細菌数の減少による直接的な効果です。
• 口腔内の不快感の軽減
口臭の改善や、口の中のねばつきの減少など、不快感が和らぎます。
• 歯ぐきの引き締め
歯ぐきにハリが出てきたり、健康的なピンク色に戻るなど、見た目の改善も期待できます。
• 歯の動揺の改善
軽度の歯のグラつきであれば、歯周組織が安定することで動揺が改善されることもあります。

ブルーラジカル治療は、短期間で効果を実感しやすい治療法ですが、歯周病を根本的にコントロールするためには、治療後の継続的なケアが非常に大切です

※効果において個人差があります。
・ 個人差:歯周病の進行度合い、全身疾患の有無、日々の口腔ケアの習慣などによって、効果を実感するまでの期間や程度には個人差があります
 
🔴すべての方がブルーラジカル治療を受けられるわけではありません。以下のような方は治療が難しい場合があります。
・ 妊娠中の方
・ ペースメーカーを装着されている方
・ 局所麻酔ができない方
・ 光過敏症の方
・ 無力タラーゼ症の方
  ※ 無力タラーゼ症とは:
この疾患は、過酸化水素を分解する酵素である「カタラーゼ」が生まれつき欠損または減少している遺伝性疾患です。
・ 治療ができない理由: ブルーラジカル治療では3%の過酸化水素水を使用するため、無カタラーゼ症の方が治療を受けると、過酸化水素水をうまく分解できずに口の中にただれや炎症が起こる可能性があります。

 ● 一時的な副作用と注意事項
・ 歯茎の一時的な歯肉の変色 治療後に歯茎が一時的に白くなる可能性がありますが、これは一時的なもので、翌日までには回復します。
・ 軽度な痛みが生じる可能性があります。

🔴他院で「抜歯が必要」と診断された歯は、重度で救えない場合も少なくありません。  ただし「できるだけ歯を抜かずに延命したい」「他の歯を守りたい」とお考えの方にとって、ブルーラジカル治療は効果を期待できる選択肢のひとつです。一方で、ブルーラジカル治療で「歯を抜かなくて済む」「ブルーラジカルで歯周病が完全に治る」「もう歯周病にはならない」と考えてしまう方には、不向きかもしれません。

村川歯科
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ブルーラジカル専用電話番号
06-6451-2755

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