健康に配慮した飲酒とは?
― アルコールの体内動態と歯周病・歯ぐきへの影響 ―
新年会や会食など、お酒を飲む機会が増える時期になると
「どのくらいなら体に負担が少ないのか」
「翌日まで残らないのか」
と考えてしまいますね。
今回は、健康に配慮した飲酒の考え方と、
歯周病・歯ぐきとの関係について整理してお伝えします。
健康に配慮した飲酒の目安
一般的に、飲酒量を考える際には
お酒の種類ではなく「純アルコール量」で考えることが大切とされています。
目安として示されているのが、
1日あたり純アルコール約20g です。
純アルコール20gの目安
• ビール(5%):約500mL
• 日本酒(15%):約180mL(1合)
• 焼酎(25%):約110mL
• ワイン(14%):約180mL
• ウイスキー(40%前後):約60mL
※体質や年齢、体調によって影響には個人差があります。
アルコールは「半減期」で考えられる?
薬剤ではよく「半減期」という言葉が使われますが、
アルコール(エタノール)は、半減期で単純に説明できません。
アルコールは多くの場合、
一定の速度で分解される(ゼロ次反応)という特徴があります。
そのため
• 「〇時間で半分になる」
ではなく
• 飲んだ量が多いほど、体から抜けるまで時間がかかる
という理解が現実的です。
さらに
• 体質(分解酵素の違い)
• 肝機能
• 睡眠・食事の有無
などによって、体内に残る時間は大きく変わります。
歯周病・歯ぐきとアルコールの関係
アルコール自体が、直接歯周病の原因になるわけではありません。
しかし、歯周病を悪化させやすい条件が重なりやすいことが、研究から知られています。
① 口腔乾燥(唾液の減少)
アルコールには利尿作用があり、
飲酒後は唾液分泌が減りやすくなります。
唾液は
• 細菌を洗い流す
• 炎症を抑える
重要な役割があるため、
口腔乾燥は歯周病リスクを高めやすくなります。
② 炎症が治まりにくくなる
アルコールによる血管拡張の影響で、
すでに炎症がある歯ぐきでは
腫れや出血が目立ちやすく、回復が遅れることがあります。
③ セルフケアが乱れやすい
飲酒後は
• 歯みがきが不十分になる
• そのまま眠ってしまう
といったことも起こりやすく、
結果として歯周病やむし歯のリスクが高まります。
歯周病治療中・ブルーラジカル治療前後の飲酒について
当院では、
アルコール摂取を一律に禁止しているわけではありません。
ただし、
治療前日および当日は、できるだけ控えていただくことをおすすめしています。
その理由は
• 歯ぐきの回復を優先するため
• 治療効果をできるだけ安定させるため
です。
翌日以降は、
お口の状態や体調を見ながら、無理のない範囲でお楽しみください。
まとめ|健康に配慮した飲酒のために
• 飲酒量は「種類」ではなく純アルコール量で考える
• アルコールは半減期ではなく、量と体質で残り方が変わる
• 歯周病や歯ぐきに炎症がある時期は、飲酒の影響を受けやすい
• 治療中・治療前後は、少しの配慮が回復につながる

歯ぐきの健康は、日々の生活習慣とも深く関わっています。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。
村川歯科
06-6451-2770
ブルーラジカル専用ダイヤル
06-6451-2755

追伸
昨日も地震がありましたね。少し強く揺れて、思わず3.11(東日本大震災)のことを思い出しました。当たり前のように過ごしている日常が、決して当然でないことを改めて感じます。こうした経験を通じて、日頃からの備えや、健康を守ることの大切さを忘れずにいたいですね。

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